父が創業し、県内で5店舗を展開する中国料理店「瑞福祥」の取締役。調理も担いながら、店舗管理や人材育成などにも躍動する。
大学卒業後、父・暁東さんに付いて仕事のあらゆることを学び始めた。「最初のころのきつさは言葉で表せない」と振り返るが、家族・親子だからこそ分かる思いにも触れ、ハードワークながらも心に決めた道を歩んできた。
創業の地・伊賀市の本店や、鈴鹿市の店舗で経験を積み、昨年11月からはイオン四日市泊店の店長も務める。「お客さまを巻き込んで楽しい店にする。そのために何をすべきか、常に自分に問い掛けている」という。
店を任される立場となり、成功例だけでなく、失敗を乗り越えることのできる「手腕」を意識するようになった。「料理と同様に、経営にもスパイスが役立つのでは」。父が掲げる「100年続く店をつくる」という不動の思いは、自身が進むべき道を進むための源で、その思いを引き継ぐべく闘志を燃やしている。
幼少時から日本拳法や空手、柔術、ボクシングなどを経験し、立ち技、寝技など「なんでもあり」の総合格闘技で戦ったことも。多忙な業務の合間でも筋力トレーニングは続けていて、「今でもベンチプレスは130キロ挙げています」と笑顔を見せた。
(2020年2月8日発行 YOUよっかいち第179号掲載)