四日市市立下野小学校(坂本豊治校長)がこのほど、学校づくりビジョンや基本的な取り組みについて、地域学習を中心に据えたキャリア教育に力を入れていることなどが評価され、「第13回キャリア教育優良教育員会、学校およびPTA団体等文部科学大臣表彰」を受けた。同小の坂本校長と下野地区まちづくり委員会の藤谷克彦会長が1月23日、四日市市役所を訪れ、森智広市長へ報告した。【表彰された内容ついて森市長に報告する坂本校長(左)と藤谷会長=四日市市役所で】
同小では、地域で活動する人を講師に招き、専門的な知識や技能に限らず、地場産業への理解を深めることや、さまざまな職業や生き方があることを学ぶ力の育成を進めている。また、各学年が地域の人々から学んだり、体験したことをポスターセッションや紙芝居などでまとめて発表の場を設けることで、基礎や汎用的能力の育成も目指している。
また、今年度からは地場産業の一つである「下野の梨づくり」を学校園を使った全校での取り組みも始めた。農家の協力で、土壌づくりや苗木定植など収穫までの流れを、学年の段階に合わせ、役割を分担させるなどし、学校独自の活動となるよう力を入れている。
受賞の報告や活動内容を聞いた森市長は「このような取り組みをどんどん広めていただきたい」などと話していた。