2月16日(日)に開かれる「美し国三重市町対抗駅伝」で菰野町チームの6区ジュニア男子の部の選手として出場を予定している伊藤秀虎君(18)は、昨冬16年ぶりに全国高校駅伝大会に出場した県立四日市工業高校(四日市市日永東)の3年生。都大路で披露した積極的な攻めの走りで活躍を期待されている。【練習に励む伊藤君=菰野町菰野で】
サッカー部に在籍した中学時代は、学校代表として三泗中学校駅伝と県中学駅伝に出場。美し国駅伝には2年時に初めて挑んだが、「自分のタイムや順位に満足できなかった」と悔し涙を流した。同高へ進学後、陸上部で本格的に長距離走に取り組み始め、個人の力量が結果に直結することに加え、普段はライバルでもある部員たちが駅伝ではチームメイトとしてともに勝利を目指すことにもやりがいを感じた。
昨年11月の県高校駅伝ではエース区間の1区を任され2位、12月の全国大会でも同じ1区で17位と力走。12月上旬にはトラックレースの5000㍍で今年度の三重陸上競技協会公認の高校生トップ記録となる14分7秒61を記録した。
美し国駅伝は、県内各市町が小学生から40歳以上までの世代ごとの代表選手でチームを組み、津市から伊勢市までの10区間(計42・195キロ)で競う。菰野町チームの山口徳之監督は「この1年で競技力も精神面も急成長した」と期待を寄せる。
春から中央学院大学に進学し、箱根駅伝など三大大学駅伝での活躍を目指している伊藤君は「高校駅伝での結果を糧に、美し国駅伝では区間賞を狙い、町の部の優勝につなげたい」と闘志を燃やしている。
(2020年1月25日発行 YOUよっかいち第178号掲載)