県は、7月13日から9月1日までの夏休み期間(51日間)の県内主要観光施設(21か所)の観光入込客数を発表した。今年は悪天候や台風の影響で、集客イベントの中止や閉園時間の繰り上げなどが相次ぎ、前年より14万人余り少ない611万8550人だった。
7月26、27日に県内へ接近した台風6号では、ナガシマリゾート(桑名市)での音楽イベント、鈴鹿サーキット(鈴鹿市)での8耐関連イベントが中止に。また、8月14日から16日の台風10号接近の際は、ナガシマリゾート、御在所ロープウエイ(菰野町)、志摩スペイン村(志摩市)などが閉園したり、閉園時間を繰り上げたりしている。
御在所ロープウエイは前年(10万9789人)から約25%減の8万2122人。8月17日の「熊野大花火大会」も延期となり、東紀州地域への入込客数は減少。道の駅「熊野・花の窟」は昨年(5万 4732人)から半減以下となる2万4434人となった。
一方、伊賀市の伊賀上野城では、数千本の竹灯りで幻想的な空間を演出したライトアップイベントを開催し、昨年同期を上回る入込客数を集めるなど、魅力向上のための新たな取り組みも各地で行われている。