江戸時代の風習や旅事情も紹介 弥次喜多楽しむ企画展

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 江戸時代にベストセラーとなった滑稽(こっけい)本「東海道中膝栗毛」の主人公「弥次さん喜多さん」を中心に複合的に楽しむ企画展「旅展〜たびの途中〜四日市かいわいの旅事情」が、四日市市文化会館(同市安島)で開かれている。12月には本格演劇、来年1月には児童向け人形劇の公演もある。【企画展をPRする担当の職員=四日市市安島で】

 四日市は東海道43番目の宿場町で、伊勢神宮へ至る伊勢街道の分岐点(日永追分)もあり、多くの旅人でにぎわった。「弥次さん喜多さん」も通った往時の四日市や伊勢街道に興味を持ってもらおうと、同会館が「Yajikita Project(やじきたプロジェクト)」として一連の催しを企画した。

 企画展は同会館第2展示室で来年1月20日(日)まで開催。入り口では、旅装束に身を包んだ弥次さん喜多さんのマネキンが迎え、会場内には、浮世絵木版画「東海道五十三次」や旅の道具などを展示。当時の風習や旅事情を紹介している。入場無料。時間は休館日を除く午前9時半から午後4時半(最終日は同4時)まで。

 演劇と人形劇の会場は同下之宮町のあさけプラザで。12月15(土)、16日(日)午後2時からのKUDAN Projectによる演劇公演「真夜中の弥次さん喜多さん」は、しりあがり寿さん原作で、何度も再演されている人気作。料金は前売り3500円、大学生以下1500円(いずれも当日300円増)。全席自由。

 来年1月13日(日)午後2時からの人形劇団ひとみ座による「弥次さん喜多さんトンちんカン珍道中」は、歌舞伎や講談の様式を採り入れた公演で、三味線や太鼓の生演奏もある。料金は一般2千円、3歳以上小学生以下千円(3歳未満で座席が必要な場合は有料)。

 両公演の入場券は同会館、あさけプラザなどで販売している。

 問い合わせは市文化会館TEL059・354・4501へ。