社会の中にあるさまざまな「働きにくさ」を考える機会になればと、NPO法人「市民社会研究所」(四日市市萱生町)は6月9日(土)午前11時から正午まで「がん患者と就労」がテーマの「働くを学ぶ会」を開く。参加無料、申し込み不要。
会場となる同市諏訪栄町の「おやきカフェスプラウト」は、働きにくさを抱える若者が就労に向けてトレーニングを行う場で、昨年9月にオープン。運営する同法人では翌10月から就労に関する講座を毎月開催し、悩んでいる人の現実や受け入れる企業側の努力など、当事者の話を聞くことで、誰でも働きやすい環境づくりへの啓発を行っている。
今回の講師は、25年前に乳がんを患い、現在は同市笹川でリンパマッサージサロンを営む「三重県乳腺患者友の会 すずらんの会」会長の徳山直子さん(62)。生活の中にがんがどう振り掛かってきたか、再発の不安を抱えながらどう働いてきたかなどを話す。
同法人の松井真理子代表理事(63)は「がんを治療しながら働く人が増えている。体験談を聞くと働き続けるヒントが得られるのでは。雇う側の人もぜひ聞いてもらいたい」と呼び掛けている。
今後はシングルマザーや高齢者の就労なども取り上げていく予定。問い合わせは同法人TEL059-363-3539へ。