JICA海外協力隊員として5月から2年間、メキシコへ派遣される鈴木友菜さん(28)が4月11日、三重県四日市市の森智広市長を表敬訪問し、意気込みなどを語った。グアテマラとの国境近くにある世界遺産の都市、カラクルム市で地域の活性化のために尽力するという。
鈴木さんは、メキシコの首都から飛行機とバスで約7時間の距離にあるカンペチェ州カラクルム市の市役所で活動する。古代マヤ都市と熱帯雨林保護区が世界遺産に登録されている。鈴木さんは観光環境課に所属し、マーケティングと観光による地域の活性化に尽力するという。
表敬訪問には鈴木さんのほか、JICA理事長特別補佐の井倉義伸さん、JICA三重デスク国際協力推進員の堤真人さんが同行した。鈴木さんは「私一人で全て出来る訳ではありませんが、私がいなくなったあとも現地の人がずっと続けられるような種をまいてきたいです」と決意を述べた。
鈴木さんは小中時代を四日市市で過ごし、三重高校への通学のあと、関東の大学を出て、沖縄・石垣島のホテルに3年間勤めたという。中学の時に教師がJICAの活動の経験者で、体験話をしてくれたのが印象に残っていて、海外への思いが強く、今回、職を辞して海外協力の道を選んだという。
高校時代はサッカーをしていたそうで、メキシコでも人気のスポーツでもあり、地域の人々とのふれあいのきっかけにもなりそうだ。
