地元ダンスシーン盛り上げたい 四日市の「囍鵲」 全国からエントリーするコンテストへ出場

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【ステージでのKOKOさん(右)とSAEさん(提供写真)】

 「地元のダンスシーンをもっと盛り上げたい」――。3月23日に沖縄県のホテルモーリアクラシックで開催される「G-REVOLUTION ダンスコンテスト」のオープン部門に三重県代表としてエントリーしている「囍鵲(きじゃく)」は、四日市出身のSAEとして活動する髙山紗英さん(25)、KOKOとして活動する峯野鼓子さん(22)によるダンスチーム。二人はダンスインストラクターでもあり、四日市市赤堀南町の「バイタル四日市スタジオ」で指導もしている。コンテストにチームの皆が出ているのを見て、「自分も出てみたい」という思いをそれぞれが胸に抱いていたことがチーム結成のきっかけだった。

 二人の出会いはKOKOさんが小学生のころ。上級生のSAEさんを見て「かっこいいなあ、すごい人」と憧れていたという。現在はそれぞれが指導もする中で、「コンテストに出たい」という思いが強くなり、お互いの思いを話す機会があり、チームを結成することが決まった。

 自分たちの雰囲気や「ダンスを見た人が幸せな気持ちになってほしい」という思いや言葉の響きからチーム名は「囍鵲」に決定。KOKOさんはダンスバトルなどにも出場して、「私にはできない表現ができてすごい」とSAEさん。お互いへのリスペクトが、二人のダンスをアップデートさせる要素にもなっている。

 活動開始からは、まだ数か月。それでも独特の雰囲気を持って踊る。二人が採用している曲は「和」の雰囲気が強く出るもの。そのサウンドでの表現、二人の世界観あふれるダンスは、これまでに出場したコンテストでも会場を魅了。まさに「度肝を抜く」という雰囲気で、東京で昨年末に開催されたコンテストで2位になったが「優勝じゃないから悔しい」と感じる。

 お互いが四日市出身、同じスタジオに通っていたこともあり、練習やコミュニケーションも取りやすい。ただ、同年代のダンサーが地元にはないことが、二人の中では気がかりなことだという。「もっと地元がダンスで盛り上がってほしい」と、ダンスを通じて知り合った二人は強く感じている。

【二人が出会ったバイタル四日市スタジオで】

 「G-REVOLUTION ダンスコンテスト」の開催地、沖縄のダンスレベルは高い。全国から「猛者」が集まるコンテストまで、残り2週間を切った。仕上がりについて「ベースはとてもいいと思うけど、もっと何か出来ないかと、もがいていますね」とKOKOさん。慣れ親しんだバイタル四日市スタジオで二人は練習に励む。

 「同年代のダンサーのトップレベルが集まる、自分たちが出ることで得たものを持ち帰ってみんなに伝えたい」とSAEさん。2人は地元のダンスシーンを盛り上げようという思いが強い。「もちろん優勝を狙っています。三重から出場して、こんなチームがあると知ってほしい、全国にダンサーのつながりを持てれば」と話すKOKOさんの隣で、SAEさんも深くうなづいていた。

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