三重県四日市市の市立神前小学校と地域、家庭が協力して活動している神前小学校コミュニティスクール「コミュニティかんざき」が文部科学大臣表彰を受け、3月6日、森智広市長に報告された。地域ぐるみの活動は長く続いており、2011年度に四日市版コミュニティスクールの指定校になって以降も、ますます磨きがかかっているという。
神前小学校の三輪真裕美校長と、同校四日市版コミュニティスクール運営協議会委員長の生川宗利さんが市役所を訪れ、森市長に表彰状を披露し、最近の活動の様子を紹介した。年間を通して地域が学校の応援団になり、その力で続く子どもたちの活動が地域をひとつにする要のように育っていることなどが評価された。表彰式は2月28日に文部科学省であったという。
代表的な活動のひとつに子どもたちの米づくりがある。地域の田んぼを借り、もみの段階から育て方を勉強しながら田植えや稲刈り、お米の販売までを体験するという。特に昨年は、米の高騰もあって、子どもたちのお米は大人気だったという。このほか、里山保全や登下校時の見守りなど、さまざまな場面で地域の人が協力している。
森市長とともに2人を迎えた廣瀬琢也教育長は、神前小学校がコミュニティスクールの指定校になる前から、こうした地域との連携が進んでいるのを見ていたといい、「ぜひ、指定校になってもらいたいと思ったものだが、指定後も、期待以上の活動に育ってくれている」とうれしそうだった。