日本航空史に影響 実物のプロペラも展示 市立博物館で玉井兄弟の特別陳列始まる

【実際に使われたプロペラと玉井兄弟の甥にあたる玉井勝則さん=四日市市安島】

 四日市市立博物館(安島)は、「日本のライト兄弟」ともいわれ、日本航空史に大きな影響を与えた四日市出身の玉井清太郎・藤一郎兄弟の生涯を、写真資料や実際に使用されたプロペラなどを紹介する特別陳列が同館3階で始まった。期間は3月1日から5月6日まで。

 玉井清太郎の協力者であった友野直二氏の子孫から、同館に寄贈された玉井式飛行機のプロペラも展示。約100年前に実際に使われた「NFS2号機」のプロペラや、飛行機の写真、模型などを見ることができる。
 
 また、飛行機の模型資料や玉井兄弟に協力した人物の関係図も紹介。当時の四日市市浜田で現在は諏訪栄町となっている場所の写真や、飛行実験をした浜田小、午起海岸などのゆかりの地も紹介し、さまざまな視点で、玉井兄弟の足跡を知ることができる。

 初日には、玉井兄弟の甥にあたり、写真資料などを寄贈した玉井勝則さん(84)が来場。藤一郎さんに幼いころに会った思い出もあるそうで、「このような展示をしていただくのは親族として喜ばしいこと。ご覧いただいた子どもたちに、空を飛ぶという大きな夢を追った玉井兄弟のことを知ってもらい、自身も夢を持ってもらう機会になれば」と話していた。

 会場は3階の常設展内にある白里亭、ロビーで、開館時間は午前9時半から午後5時。月曜休館。問い合わせは同館TEL059・355・2700へ。

【玉井兄弟の写真や飛行機が飛んだときの写真も展示】

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