四日市市内を定期的に巡回し本の貸出などが利用できる移動図書館「自動車文庫」の車両「かもめ号」がこのほど新しくなった。四日市市立図書館では、「みなと号」と「かもめ号」の2台で、市内91か所を巡回している。
これまでにも新しい車両への更新はあり、「かもめ号」は今回で四代目、新しくなったのは20年ぶりだという。四日市市の自動車文庫は、1964年11月1日に「みなと号」での巡回を開始した。現在は、2台体制で市内91か所を巡回し、昨年度は5万2797冊の貸出冊数だった。
新しいかもめ号の車体には、車両の名前にもある「カモメ」や、四日市港付近に姿をみせることもある「スナメリ」など、四日市に親しみのあるイラストが描かれている。車両後部のリフトで、車イスのまま乗降できる仕組みにもなっていて、最大で約3200冊を積載することができる。
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「新・かもめ号」のお披露目となった2月26日、巡回場所である四日市市役所東側広場に停車していると早速、利用者が訪れていた。
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巡回予定は8月以外で、各場所へ月に1度。「四日市市図書館共通貸出券」があれば、次の巡回日まで最大10冊まで借りることができる。住所などを確認できるマイナンバーカードや運転免許証などがあれば、貸出券の発行も可能。
巡回場所や日程はホームぺージ(https://www.yokkaichi-lib.jp/bookmobile/about)でも案内している。