着々と工事が進む三重県四日市市の中央通り再編計画。「youよっかいち」に職場体験学習でやってきた中学生2人が2月6日、実際に歩いて、変わりつつある市街地の様子を体感した。バス乗り場がまとまって分かりやすく、円形デッキで行き来が便利になりそうなことなど期待や感心があった一方、工事が終わったあと、ずっと必要になる維持費は大丈夫なのかなという疑問や心配も感じていた様子だ。
2人は市立山手中学校2年の舘遥香さん(14)と八木橋愛菜さん(14)。近鉄四日市駅西の市民公園付近から新大学構想があるJR四日市駅前までを見た。近鉄駅西側では、歩道の中に配置された植栽にどんな草花があるか歩いて調べ、橋桁がつながった円形デッキも近くで見た。
市民公園前付近の植栽では、市の資料を参考に目を凝らし、ラベンダー・グロッソ、ネべタ・ジュニアウォーカー、サントリナ、シルバータイム、フウチソウなどを見つけた。2人が感心したのは「雨庭」の工夫で、緑に囲われた空間であると同時に、雨水が流出することを防ぐ働きを備えている。
橋桁がつながり、文字通りの「円」になった円形デッキについては、最初は「必要あるのかな」と疑問もあったが、実際に近くで見て、あすなろう鉄道駅や近鉄駅、バスターミナルや東西の歩道などをつなぐことが分かると、人々の行き来が便利になると感じた様子だ。
![IMG_7680円形デッキの前改訂](https://www.you-yokkaichi.com/wp-content/uploads/2025/02/9029850aa23f62c1cc2cc4b84ef2ae50.jpg)
一方で、2人そろって疑問が浮かんだのは、中央通りの車線を現在のクスノキの緑地帯の南側に集約した時に、「交通量などのデータは調べたようだけど、本当に渋滞は起きないのかな」ということ。また、国道1号からJR四日市駅方面へは、中央通りの半分を「ニワミチ」と呼ぶ公園が整備され、芝生広場やステージ、「アーバンスポーツイベントエリア」や茶畑、お店などができる予定で、「楽しそうだけど、これだけ大規模な公園を維持管理していくのは大変そう」などと心配も口にした。