三重県四日市市のユマニテク調理製菓専門学校の学生パティスリーで2月13、14両日、バレンタインスイーツの限定販売がある。生チョコや、チョコレートをふんだんに使ったホールケーキなどを用意する。卒業を控えた製菓製パン総合学科2年生にとっての最後の販売で、気持ちを込めた制作の準備が忙しく続いている。
販売当日に用意されるのは、2種類のチョコをブレンドした「生チョコ」(600円)、「トリュフアソート」(6個入り、1000円)や、ホールで提供される「ショコラフレーズ」「ザッハ」など4種のケーキ(2500円と1500円)、ショートケーキなどのセット(3個入り1000円、2個入り500円)、マカロンセット(900円)、焼菓子セット(1000円)など。どんなスイーツにするか、学生たちは昨年から作品イメージをつくり、年明けから試作もしてきた。
「トリュフアソート」では、四日市の米を四日市の酒蔵で醸造し、販売も四日市だけで知られる日本酒「まるよん」やその酒粕を使い、木桶仕込みで知られる「伊勢蔵」の豆麹味噌を使うなど工夫した。日本酒や味噌とチョコレートの出会いは学生たちにも珍しく、ひとつの挑戦にもなった。マカロンの一部には「うさかめLab」のそば殻茶などを使っているという。
1日の販売数は生チョコ、トリュフアソートで30箱、ホールケーキが4種の合計が45個など、かなりの限定数を予定している。2月4日から学校のホームページでweb予約のみ受け付け、学生パティスリーの来店予約フォームから申し込める。ホールケーキは4種類から1点のみ、それ以外はおひとり1点まで(組み合わせは可能)などの条件がある。1日3回の受け渡し時間に、「パティスリーラボ・ウフ」の店舗で受け取れる。
今回の写真撮影などに応じてくれた薩摩心香さん(20)は「学んだ2年の集大成なので、いいものを提供し、笑顔でおいしく食べてほしい」と、当日を楽しみにしている。家庭でつくる菓子だけでなく本格的に学びたいと学校に入った芝田恭子さん(42)は「1年生の時にできなかったのに、今は、こんなこともできるようになったと成長を感じられます。これが最後のお店なので、お客様にぜひ喜んでもらいたい」などと話していた。