三重県の近鉄四日市駅前商店街の活性化に取り組んだ県立四日市商業高校の生徒たちが、地域活性化やビジネスプランなどの全国コンテストで1位、2位などの好成績を収め、12月23日、市役所で成果を報告した。昨年はマスメディアで取り上げられた回数が話題になり、今年は全国コンテストでの高い評価。「来年はいよいよ世界進出」との声も聞かれた。
報告会を開いたのは、同校3年生の課題研究「シティマネジメント」講座の生徒たち。寺田愛菜さんは体調が優れず欠席したが、下村綸香さん、西側海鈴さん、西脇実咲さん、野呂琴音さん、波田野アリネ愛羅さん、深澤あかりさん、峯亜悠美さん、山路夕菜さんの8人が出席、映像やパネル、身振りなどを交じえ、受賞した活動を発表した。
この日報告された受賞実績は、三重県高等学校生徒商業研究発表大会(7月)の最優秀賞、田舎力甲子園2024(12月)のスポンサー賞、現代ビジネスプラン・コンペ2024(12月)の最優秀賞。このほか高校生対象の別のコンテストでは東海大会に出場するなど、いろんなコンクールで注目された。
生徒たちは、近鉄駅前商店街を広く知ってもらうため、「商店街広報大使」を自ら名乗り、商店街に入って店の主人らに話を聞くなど取材活動をし、それをヒントに、短いコマーシャル映像を作って店の売り上げに貢献する試みもした。
生徒たちを指導したクリエイティブディレクターのシャンソンさんは「昨年はメディアで取り上げられた回数がダントツで、今年はコンテストで活躍できた。次は世界へ飛び出すしかないかなと思います」と話した。
報告会には四日市商店連合会の森修平会長や森智広市長も出席し、生徒たちの発表を聞いた。森会長は「最初からやる気がすごかった。限られた時間内にこれだけのことをして、すごいなと思います」。森市長は「次の世代がみなさんの活躍をどう引き継いでいくか、楽しみです」と話していた。
昨年の先輩の活動が楽しそうで参加したという今年の生徒たち。後輩にもこの講座を勧めているといい、来年の活動からも目が離せなくなりそうだ。