三重県四日市市の学校法人みえ大橋学園「ユマニテク調理製菓専門学校」が、今年も生徒がつくるクリスマスケーキを販売する。予約は12月2日と3日からで、例年、すぐに完売してしまう人気だ。2年間の勉強で磨いた技術でつくる特別なケーキとの出会いはいかが。
製菓製パン総合学科の2年生22人が分担してつくる。生徒たちは学校近くの学生パティスリー「パティスリー・ラボ・ウフ」で日ごろから販売もしているが、ほぼすべてを学んだ今の季節に、腕前も上がっており、味も飾りも自慢できるレベルになっている。
製菓学科長の蒔田和代先生によると、今回のケーキづくりでは、これまでに生徒がやったことがないクリームの絞り方なども必要になる。講義や実習の経験から考えれば乗り越えられる技術だといい、クリスマースケーキづくりも生徒たちにはひとつの挑戦になっている。
販売は2回に分け、12月12、13両日は、ひと皿サイズのケーキやタルト、焼き菓子、焼きドーナツ、シュトーレンを販売する。ケーキは3個ずつ4種類のセットでの販売で、セットは各種1点のみ購入できる。異なるセットをすべて購入することはできるが、あるセットを2点という買い方はできない。予約は12月2日正午からで、学校のホームページの学生パティスリーの来店予約フォームから申し込む。
もう1回は12月19日で、ホールケーキなどを販売する。こちらは、ホワイト生クリームとショコラの2種のクリスマスケーキから1点と、「ノエル・ド・チーズ」「ノエル・ド・フレーズ(タルト)」「クラシックショコラ」「プロフィットロール」の中からの1点を組み合わせて購入できる。こちらの予約は12月3日正午からで、申し込み方法は同じ。
取材用の写真撮影に付き合ってくれた2年生の森下綾音さん(20)と竹嶋美咲さん(19)。森下さんは、お母さんがお菓子やパンを焼いてくれたそうで、小さいころから一緒につくって製菓に興味を深めたという。「私たちのレベルアップした味や飾りつけを楽しみに」。
竹嶋さんも祖母の料理づくりなどが関心のきっかけで、「お菓子は難しいので、上手にできるとうれしくて、やってみたくなった」という。チョコレートの飾りは温度を加減して形にしていく「テンパリング」が難しく、出来栄えに注目してほしいという。二人とも、名古屋のホテルに就職することが決まっているそうだ。