近鉄四日市駅西の中央通りで開催中の「ニワミチスポットてらす」に11月13日、ユマニテク調理製菓専門学校の学生レストランが出店した。キッチンカーの業者に交じって、同15日まで、学生が手作りした日替わりの料理をテイクアウトできる。近辺の会社員らが集まり、テントの前には行列もできた。
料理を提供するのは総合調理学科2年生の約30人。近鉄線を挟んだ東側、浜田町の学校の施設には、学生レストラン「伊勢志摩地中海クッキングラボ」があり、学生たちは調理や接客などを学んでいる。施設で調理するチームとテントで販売するチームが連絡を取り合い、自慢の味を届ける態勢だ。
13日は「叉焼丼(菰錦豚の叉焼丼)」「四川麻婆丼(しびれるマーボー丼)」「塩炒麺(塩焼ソバ)」の3品で、それぞれ100人分を用意した。午前11時の開店以降、メニューによっては店の備えが空になりそうな時もあり、学校の調理担当の学生と携帯で連絡を取ってのフル回転になっていた。
宇佐見靖夫学校長によると、学生たちは、すでに多くを学んできて、あとは資格試験を通って就職先が決まれば立派な料理人になる。学生たちの屋外での出店は、菓子では経験したが、料理は今回が初めてだという。
テントで仲間と販売を担当した総合調理学科2年生の森一真さん(19)は「今回は屋外ということもあり、いつもより、さらに衛生面に気を配っています。『おいしかった』などの感想を言ってくれる人もいました」と楽しい経験になったようだった。
開店は午前11時~午後2時で、14日は「煮込みハンバーグライス」(700円)「ガパオミートライス」(600円)、15日は「牛角煮丼(牛バラ肉柔らか煮ブラックビーンズ風味)」(700円)、「海老中華丼(海老野菜あんかけ丼)」(600円)、「肉絲炒麺(豚肉細切りあんかけ焼ソバ)」(500円)を、各100食分用意する。
「ニワミチスポットてらす」は、中央通りの再編後の利用などを考える実験を兼ね、四日市市と四日市観光協会が鵜の森1丁目のユマニテクプラザ前にキッチンカーなどを並べるスペースを確保し、平日のランチタイム、金曜日のナイトタイムに利用してもらっている。