四日市の街なかが音楽に彩られる第11回四日市ジャズフェスティバルが10月19日、近鉄四日市駅近くの諏訪公園などで始まった。20日との2日間、延べ24会場で120余のバンドが出演する。初日は、初の試みとなるオープニングパレードが駅前商店街のアーケードであり、うきうきするような演奏に乗って、列は100人近くまでふくらんだ。
四日市ジャズフェスティバル実行委員会と公益財団法人四日市市文化まちづくり財団が主催し、四日市市や四日市商工会議所、各商店街などが後援する。今年はいつもの市民公園が改修に入っており、メイン会場を諏訪公園に移した。「融合」をキーワードに、音楽と音楽、人と人、街と音楽など、フェスにかかわるすべてが溶け合うような内容を目指している。
オープニングパレードは午前11時半、一番街商店街のマコーリファイン前をスタート。四日市の老舗バンドのひとつ、「エヂソンディキシーバンド」が先頭に立ち、吹奏楽器や打楽器など好きな楽器を持って市民も参加。「聖者の行進」「大きな古時計」などを演奏しながらグリーンモール、スーパーサンシ前、公園通りなどを行進した。
主催者によると、パレードは一般参加が自由で、定員50人とだけ決めていたが、商店街を歩いていくうちに後に続く人が増え、ゴールの諏訪公園メイン会場に着くころには100人近くにふくらんでいた。
メイン会場では、このパレードの流れを引き継ぎ、正午からエヂソンディキシーバンドがトップバッターの演奏を開始。あすなろう四日市駅、近鉄シャンデリア広場や市内各ジャズハウスなどの会場でも午後1時ごろから演奏が始まった。
この日、正午ごろには雨が降り出したが、傘をさして演奏を聴くファンも多かった。20日は天気は回復に向かう模様で、熱気を帯びた演奏が繰り広げられそうだ。