「ポイ捨てゴミのない街を」 第一学院高の生徒が小学校で授業 皆で考える時間に

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【授業をする第一学院高等学校四日市キャンパスの生徒ら=四日市市北浜田町で】

 四日市市の商店街で3年前からゴミ拾いをするクリーン活動をしている「第一学院高等学校四日市キャンパス」(四日市市鵜の森)の生徒が10月18日、同市北浜田町の市立浜田小学校で、「ポイ捨てゴミのない街を目指して」をテーマに、先生となって特別授業を行った。

 同小学校の4年生3クラスを対象に9人の生徒が、3人ずつに分かれ、1クラスずつ担当。スライドを使いながら、クイズ形式や班ごとに分かれての話し合いなどで授業を進めた。

 「皆さん、こんにちは」などと元気なあいさつで始まった授業は、終始盛り上がりをみせた。商店街でクリーン活動をしている中で、「ゴミ拾いをしていて1番多いゴミは?」など選択形式で手を挙げて応えるクイズでは正解すると、拍手が沸き起こった。

 10月27日に四日市一番街商店街で「よんコス」というイベントが開催されることを紹介し、会場で「ポイ捨てゴミをなくそう」をテーマにしたポスターを展示する取り組みを紹介。ポスターの絵を小学生に描いてもらい会場で啓発することを説明し、キャッチコピーなどについて班ごとに考えた。第一学院の生徒が各班を回り、「それいいね」などと声をかけながら、アイデアを出し合っていた。当日の会場では、第一学院の生徒らが「ゴミを捨てたくなるゴミ箱」を設置。小学生はイベントまでにポスターを完成させる。

 授業の最後に「今日はありがとうございました。楽しかったです」と児童らにあいさつした第一学院の生徒。「絵が飾ってあるのを見に行きます」という児童の言葉に「ありがとう」と笑顔で応えていた。

 第一学院の生徒らは授業の時間配分など事前の準備を進めてきたという。授業を終え、「初めての経験でしたが楽しかったです」などと感想を話していた。