今季のテーマは「名峰富士」、なばなの里で恒例のイルミネーション点灯

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【富嶽三十六景「尾州不二見原」を真似て記念撮影もできる=桑名市長島町駒江】

 三重県桑名市長島町の「なばなの里」で10月18日、恒例のイルミネーションの内覧会があり、今季のテーマエリア「名峰富士」が公開された。移り行く季節の中でさまざまな表情を見せる富士山が、国内外の多くの人を魅了しそうだ。正式公開は19日からで、2025年6月1日まで見ることができる。

 約8000坪(26400㎡)の広さがあるメイン会場には、幅150m余の横長イルミネーションスクリーンと、その中央にそびえる約35mの富士山型スクリーンがあり、約8分間のサイクルで富士山とその周囲の風景が変化する。

「赤富士」として親しまれる富嶽三十六景の「凱風快晴」を思わせる赤い富士山が現れたり、富士山の前が青い海になって、今度は同三十六景「神奈川沖浪裏」を思わせる大きな波が寄せたりもする。

 軽快な音楽に乗って、富士山に大漁旗が現れ、鯛が飛び跳ね、新幹線が突っ走るなど躍動的で微笑ましい場面も。フィナーレは富士山を花火が彩り、ナガシマリゾート60周年を記念した「60th」の文字も浮き上がる。

 今回の富士山の高さは、2018年のテーマ「ジャパン」で登場した富士山などと同じで、過去最高タイの建造。休憩コーナーなどがある展望台には、富嶽三十六景「尾州不二見原」の図柄、丸い大きな桶から富士山のイルミネーションを見ることができ、記念撮影ができるようにもなっている。

 メイン会場に向かう200mの長さの「光のトンネル」、公園中央の池を彩る「光の大河」などもおなじみで、園内全体で光の演出を楽しめる。せせらぎには人工の霧が流れ、11月中旬から色づく紅葉は、ライトアップと水辺に映る景色が多くの人に愛されている。

 イルミネーションは午後9時までで、午後10時まで延長する日もある。12月23日~同25日はクリスマス特別営業となり、日付指定券の事前購入が必要になる。