四日市発の中高生バンド「Holy Echoes」結成半年で快挙

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【「Holy Echoes」のメンバー=四日市市松原町】

 四日市発の5人組中高生バンド「Holy Echoes(ホーリーエコーズ)」が、9月8日に四日市市文化会館で開かれた10代ミュージシャンの祭典「Yokkaichi Teen’s Music Fes2024(YTMF)」で観客からの投票数が最も多かった出演者に贈られるオーディエンス賞に輝いた。メンバー全員が中学生だった今年3月に結成したばかり。わずか半年での快挙に喜びもひとしおだ。

 メンバーは、最年長のギター・嶋悠太さん(名城大学附属高校1年)をリーダーに、富田中3年のボーカル・伊藤千夏さんとキーボード・水谷羽矢人さん、西陵中2年のベース・石角晴正さんとドラム・秋田蓮さんの5人。四日市市松原町にあるHOLYHOUSE STUDIOS(ホーリーハウス スタジオ)が運営する音楽スクールで個別に学んでいた5人は、オーナーの田村孝典さんの勧めでバンドを組むことになったそうだ。学校や学年がバラバラのため、全員そろって練習できる日は月に2回程度。それぞれが個人練習を重ね、どうしたら良い演奏になるか話し合ってお互いにモチベーションを高めてきた。YTMFのプログラムのバンド紹介に載せた「人生で初めて組んだバンド。仲間と一緒に演奏するのはとても楽しいです」という言葉そのままに、仲間たちと音を創り上げることを楽しんでいる。

【軽快なバンドサウンドと伸びやかな歌声が魅力の「Holy Echoes」のステージ=四日市市安島】

 YTMFで演奏したのは、結成時に伊藤さんが「歌いたい」と熱望した緑黄色社会の「キャラクター」、メンバーのお母さんたちのリクエストで決まったJUDY AND MARY 「Over Drive」、候補曲の中で比較的取り組みやすいのではと選んだAimer「Hz」の3曲。どの曲も前向きな歌詞と明るい曲調で、伊藤さんの伸びやかな歌声と軽快なバンドサウンドが心地よく合わさり会場を魅了した。初めての大舞台の感想はというと、「照明がまぶしくて客席が見えなかった」、「プロが音量調整をしてくれるので、とても歌いやすかった」、「あっという間に終わってしまった」、「緊張より楽しさが勝っていた」。オーディエンス賞の発表で、名を呼ばれた時は「『おおーっ』と興奮した」と振り返る。

【演奏後にインタビューを受けるメンバー=四日市市安島】

  バンド名は音楽スクールの名称から「HOLY」を拝借し、「Echoes」は生成AIの「ChatGPT」に何がいいか「聞いて」付けてもらった。「HOLYを使って名前を付けてとリクエストして、最初に出てきたEchoesを皆が気に入ったんです」。今後の活躍が期待される同バンドの目標は、「洋楽にも挑戦したい」、「これからも人前で演奏したい」、「もっと仲良くなりたい」。メンバーの挑戦は始まったばかりだ。

 同バンドは、12月14(土)、15日(日)午後1時からHOLYHOUSE STUDIOSで開かれる予定のライブ「Christmas lounge2024」の14日に出演が決定している。クリスマスということで、マライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス」や、他にも冬にちなんだ楽曲を披露するそうだ。入場料はワンドリンク付き1000円。問い合わせは同スタジオTEL 059・358・5573へ。