10月開催の第11回四日市ジャズフェスティバルのプレイベント「街かどフリーコンサート」が9月28日、近鉄四日市駅ふれあいモールであり、耳に心地よい音楽が広がった。サックスのソロ、キーボードと歌など、フェス本番が楽しみになる演奏が続き、買い物で通りがかった人たちも足を止めていた。
このフリーコンサートは初の試みで、午後1時からは杉山恭子さんがサックスの演奏をした。地元四日市を中心に、日本各地、さらには台湾、ドイツなど海外でストリート演奏を続け、13年間になるというストリート演奏は1000回を超えたという。映画「追憶」のテーマ、チック・コリア作曲の「スペイン」、映画「タイタニック」の主題歌「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」などを演奏した。
午後2時からは四日市出身で、作曲愛好家、鍵盤奏者サラリーマンなどを自称する戸本亮太さんがピアノソロと歌を披露した。「I Love 笹川」「俺達の街四日市」など、四日市のあれこれを歌詞に詰め込んだ、地元への愛情あふれる自作の歌などを聞かせた。午後3時からはヴォーカリストの林加代子さんとギタリストの中井奏志さんによるデュオ演奏で締めくくりに。
四日市ジャズフェスティバルは10月19日、20日の開催。諏訪公園をメーン会場に、全14会場で計122組の演奏者が出演するという。今回は「融合」がテーマになっており、この日のプレイベント「街かどフリーコンサート」も、音楽と街とのハーモニーを意識したものになっている。
10月19日の初日は、午前11時半に「1番街商店街」のマコーリファイン前を出発するパレードがあり、先頭を行く四日市の老舗バンド「エヂソン・ディキシー・バンド」がそのまま諏訪公園のメインステージに上がって、2日間のジャズフェスのトップバッターを務めるという。