音楽活動に取り組む10代の若者たちが日頃の練習の成果を発表するイベント「Yokkaichi Teen’s Music Fes(YTMF)2024」が9月8日、四日市市安島の市文化会館で開催された。動画審査で選ばれたバンド10組が本気の演奏で熱戦を繰り広げ、グランプリに輝いた愛知県の高校生バンド「Ruff Azure」は、四日市JAZZ FESTIVALの10月19日(土)メインステージへの出演権を獲得した。
同フェスは、楽しみながら演奏技術の向上や交流を図る機会を若者に提供すると共に、技術・表現力・音楽を楽しむ姿勢を総合的に評価するコンテスト形式のイベント。2017年に初開催され、7回目となった今年、ヤマハミュージックエンターテイメントホールディングス・ミュージックアドバイザーの長屋保洋さんらが審査員を務め、約200人の観客が熱気あふれるパフォーマンスを楽しんだ。
愛知県立旭野高校の5人組バンド「Ruff Azure」は、邦楽ロックのコピー2曲とオリジナル曲「フルマインド」を披露。「個性のぶつかり合いで起きる化学反応が、自分達の『らしさ』」。パワフルな演奏で会場を魅了し、グランプリの栄冠に。「自分らしく精一杯の演奏ができた。他大会でも受賞狙いたい」と抱負を述べた。
【ベストパフォーマンス賞「レベッチ」】
ライブパフォーマンスや衣装が目立っていた出演者に贈られるベストパフォーマンス賞は、中学1年のギターボーカルとドラムの2人組ガールズバンド「レベッチ」、演奏や歌唱が優れた個人に贈られるベストプレイヤー賞は、3人バンド「SR」の最年少ベーシスト・小銭大也さん(小3)、また観客投票最多の出演者に贈られるオーディエンス賞は、四日市市の中高生5人組バンド「Holy Echoes」が受賞し、それぞれ喜びや感謝の気持ちを語った。
【オーディエンス賞「Holy Echoes」】
裏方として企画運営に始まり、出演者を全力でサポートする同フェス実行委員会のまとめ役、四日市大学4年の小林陽菜詩さんは、「今年はSNSでの反響も大きく、10代の子たちの演奏技術の高さや頑張りを多くの方に知ってもらえるきっかけになった。今後、一層四日市を若者ならではのパワーで盛り上げたい」と笑顔で話した。