三重県四日市市の森智広市長は8月27日の定例記者会見で、南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)発表に伴う市の対応状況や初の発表に感じたことなどを問われた。森市長は「最初は、どの程度の位置づけで、どこまで対策をとればいいのか戸惑いもあったが、国がすぐに『過度に怖がる必要はない』とのメッセージを出し、大きな混乱を与えなかったことはよかった」などと話した。
四日市市は8月8日の発表を受けて災害対策本部を設置、避難する人が来ても大丈夫なように、各地域の市民センターに職員を配置した。避難に来た人はおらず、国のメッセージなどで落ち着いた行動がとられているものと判断、職員の労力も考え、二日目以降は常駐をやめ、すぐに駆け付けられる態勢に切り替えたという。
対策本部は8月15日午後5時をもって通常体制に切り替えられた。森市長は「巨大地震に関する発表は今後も可能性があるので、柔軟に対応していきたい」と話した。