火災発見し通報や救助に協力 損害保険ジャパンの社員2人 四日市市中消防署が感謝状

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【感謝状を手にする齋藤さん(左から2番目)と大森さん(同3番目)=四日市市西新地】

 四日市市中消防署は8月23日、同市諏訪栄町で7月3日に発生した火災で、迅速に119番通報をしたり、現場にいた人に避難を促すなどして、被害を最小限に抑えることに協力したとして、損害保険ジャパン三重支店四日市北支社(四日市市安島)に勤務する大森多佳子さん(51)と齋藤紫苑さん(24)に感謝状を贈呈した。

 齋藤さんと大森さんは7月3日、昼休みの時間に社員同士で同市諏訪栄町の飲食店で昼食をとり、勤務先に戻る途中に、建物から煙が出ているのを見かけた。「もしかして火事かも」と、4階建てのビル1階にある飲食店から煙が出ていることを確認した。大森さんがドアを開け「大丈夫ですか、消防車は呼びましたか」などと中にいた男性店員に声をかけた。まだ、通報をしておらず、「どうしよう」と慌てている様子だったため、大森さんが119番通報。男性に外に出るように促した。齋藤さんは危険を感じつつも、ハンカチで口元を抑え、姿勢を低くして店内へいき、誰か取り残された人がいないか、確認したという。

 通報を受け駆け付けた消防署員により、建物の3・4階にも人がいたが無事避難。午後1時半に鎮火し、店舗の一部は焼失したが、火災によるけが人はなかったという。

 中消防署(西新地)で開かれた感謝状の贈呈式では、同署の今尾清署長から感謝状と記念品が大森さんと齋藤さんに手渡された。今尾署長は「迅速に、的確に119番通報をしていただきありがとうございます。現場でのお二人の行動に感謝申し上げます」などと述べた。

【感謝状の贈呈式の様子】

 「地域の方にお役に立てることしよう」と会社としても心掛けているそうで、感謝状を受け取り、「火事を見てびっくりしたけど、見過ごすことは出来なかった。これからも地域のお役に立てることをできる限りしていければ」と大森さんと齋藤さんは話していた。