出没件数が基準超え 三重県クマアラート注意報発表 熊野市、御浜町、紀宝町が対象

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【8月15日には「警報」が発表された(県のホームページより)】

 三重県は8月16日、熊野農林事務所管内(熊野市、御浜町、紀宝町)にクマアラートの注意報を発表した。期間は8月16日から10月15日。

 県内のツキノワグマの出没件数は、過去最多であった昨年度の40件を大幅に上回っている。発表によると8月15日の時点で69件の出没状況となっていて、6月は27件、7月は22件、8月は9件となっている。

 熊野農林事務所管内では8月の出没件数が2件となり、過去5年間の月単位での出没件数の平均値(1件)を超えたため、注意報としてクマアラートが発表された。今後は、管内市町と連携し、防災行政無線などでの注意喚起、登山道、観光施設で注意看板の掲示などで情報発信し、注意を呼びかけていくそうだ。

 クマアラートの発表基準は「注意報」が、各事務所単位で出没件数が過去5年間の件数の平均値で2倍を超えたときや、クマの出没によって人身被害の発生が懸念される場合。「警報」は原則として市町単位で発表され、クマによる人身被害が発生したときとなっている。