「今日は楽しんでいきましょう!」と四日市市文化会館の第二ホール舞台に登場したのは人気グループ「TRF」のDJ KOOさん。エイベックス株式会社(本社 東京都港区)が取り組む、アーティストやクリエイターが全国の教育機関を訪問し、仕事のやりがいや楽しさ、エピソードを話すプログラム「avex class」の一環で、四日市市鵜の森にある第一学院高等学校四日市キャンパスの生徒らが参加した。
DJ KOOさんがTRFのヒット曲「EZ DO DANCE」に合わせて登場すると、会場のボルテージは一気にあがり、拍手が沸き起こった。「今日はみんなでエネルギーを共有して、最高の時間にしましょう」と生徒に呼び掛けたDJ KOOさん。DJとなって45年、TRFが30周年を迎えたことなど、まずは自己紹介から開始。ドレッドヘアーでDJをするようになったエピソードや、ミリオンヒットを連発したTRFのヒット曲についてトークを展開した。
バラエティ番組に出演するようになった際には「DJ KOO、仕事ないの?」「仕事選べよ」などいわゆる「アンチコメント」が気になったときもあったというが、家族から「気にしなくていいから、自分がやりたいと思っているなら続けていれば何か見つかるよ」などと励まされたことも話した。仕事の幅も広がったそうで、盆踊りの企画もすることに。「いろんな方と作るエンターテインメントがライフワーク。期待されたら100%ではなく200%で」と話すと、深くうなづく生徒もいた。
司会進行は生徒が担当。DJ KOOさんのトークに続いては生徒からの質問タイム。「ポジティブを維持する秘訣は?」「芸能界は楽しいですか」などといった質問があり、「ポジティブマインドは準備をしておくことが大事」と話し「芸能界は一期一会が本当に刺激的」とDJ KOOさんは質問に答えていた。また、「モチベーションを保つ秘訣は」という質問には「出し惜しみをしない。ここまででいいやと思わないことが大事」と話していた。
質問タイムが終わると始まったのは、DJ KOOさんによるDJタイムがスタート。「今からここをクラブにします、みんなで音楽を楽しみましょう」と次々と曲を流した。会場は手を挙げて振ったり、手拍子などで熱気に包まれた。
最後に「超最高でした、ありがとう!夢に向かって頑張っていきましょう」とDJ KOOさんが観客席に向かって呼び掛けると、舞台を去る際にも会場は大きな拍手が沸き起こった。
授業を終えたDJ KOOさん。四日市に来たのは久しぶりで、「会場に入ったときから、雰囲気が素敵でしたね」と話す。「avex class」で出前授業に行くと学校ごとでの「一期一会」が楽しみで、「出会いがあって、学校ごとの『BOY MEETS GIRL』があり、自分自身もアップデートされます」とやりがいを感じるそうで、「失敗を恐れずに自分のやりたいことに挑戦してほしいですね」と笑顔で話していた。
「avex class」は2022年より開始。今回で10回目となったそうで三重県では初開催だった。アーティストやクリエイターが自身の体験談を通じて子どもたちに「才能や夢を信じる力」の大切を伝えるプログラムだ。
第一学院高等学校四日市キャンパスでは、さまざまな分野で活躍する人を招いて「夢授業」を実施。今回、同社の同プログラムに応募し、開催が決まったという。