79年前の今日、四日市空襲 鵜の森公園で慰霊献花式 黙とうと白菊捧げ平和祈る

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【白菊を慰霊碑前で手向ける参列者=四日市市の鵜の森公園】

 四日市空襲犠牲者慰霊献花式が6月18日、三重県四日市市の鵜の森公園であった。1980年6月に建立された公園内にある四日市空襲殉難碑の前に市や市議会、自治会、親族や友人を失った市民らが集い、平和への思いを胸に、黙とうと白菊を犠牲者に捧げた。

【黙とうの様子】

 雨の降る中で執り行われた今年の慰霊献花式。市、三重県原爆被災者の会(三友会)四日市支部、市自治会連合会、市老人クラブ連合会などの関係者らが参列した。冒頭で1分間の黙とうを捧げた。森智広市長が「79年前の今日、四日市は空襲により焦土と化した。世界では今も戦いが続くが、平和への願いを継承していきます」などと式辞を述べた。参列者は順に殉難碑前に用意された献花台に白菊を手向け、手を合わせた。

【四日市空襲殉難碑】

 四日市の空襲は、市の資料などによると、1945年6月18日から8月8日まで計9回続き、死者800余人、被災者4万9198人にのぼるという。1980年から追悼式、1996年からは追悼式に代わり、献花式が開催されるようになった。

 また、四日市市立博物館(安島)では、9月1日まで「四日市空襲と戦時下のくらし」の学習支援展示が開かれている。