ハマヒルガオが見ごろに、四日市の吉崎海岸で風に揺れる薄紫色の花

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【吉崎海岸の砂浜で薄紫色の花を咲かすハマヒルガオ=四日市市楠町】

 三重県四日市市楠町の吉崎海岸でハマヒルガオが見ごろを迎えた。「吉崎海岸といえばハマヒルガオ」と言われるほどの、この海岸を代表する植物で、これから2週間ほどは見ごろが続く見通しだという。

 「浜昼顔」とも書き、ヒルガオ科の多年草。地下茎が砂の中に伸び、葉を砂の上に出し、一般的に5月~6月に淡紅色とも薄紫色ともいえる直径4センチほどの花が広い範囲で咲く。花の底に密をためるため、小さな虫も集まるという。「絆」「休息」「優しい愛情」といった花言葉があるという。

 吉崎海岸では8日、9日とやや風が強く、ハマヒルガオの花も揺れていた。海岸へ続く整備された散策道の周囲などでは、ハマエンドウの紫色の花やハマボウフウの白い花も見られた。

 吉崎海岸では毎月第一日曜日に楠地区まちづくり検討委員会、四日市ウミガメ保存会などによる海岸の早朝清掃活動が続いており、プラスチックごみや流木などを取り除いている。こうした活動でハマヒルガオの自生も守られ、今年も砂浜のあちこちで多くの花を咲かせた。

 楠地区まちづくり検討委員会の森正一会長によると、昨年は開花が非常に早かったが、今年は例年なみに少し戻ったそうで、「あと2週間ほどは見ごろが続くと思う」と話している。

小さな花が風に揺れる吉崎海岸のハマヒルガオ