雲の上はいつも晴れ、思い込め5月19日に四日市で演奏会、三重混声合唱団あんだぁれ70

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【練習もいよいよ最終段階。細かいニュアンスまで気を配って歌うメンバーたち=四日市市内】

 三重県四日市市などの人が集う三重混声合唱団あんだぁれ70が、5月19日に第12回演奏会「雲の上はいつも晴れ~合唱でつづる名曲の調べ」を市文化会館で開く。地上で雨が降っていても、雲を抜ければきれいな青空が広がっているという今回のテーマには、コロナ禍を超え、明るい日常がずっと続くことへの願いが込められている。ひとつひとつの歌の表情をしっかり伝えようと、メンバーたちの練習も熱を帯びてきた。

 当日は3部構成で、第1部が「近代日本名歌抄」(信長貴富編曲)。「ゴンドラの唄」「青い目の人形」などを歌う。第2部は混声合唱組曲「たいせつなもの」(門倉さとし作詩、吉岡弘行作曲)。人間の本質を射抜く5篇の詩に団員も心揺さぶられたという。第3部は「珠玉のメロディ~世界の民謡からオペラアリアまで~」。「アニーローリー」(スコットランド民謡)、「闘牛士の歌」(「カルメン」から)、「誰も寝てはならぬ」(「トゥーランドット」から)など、華やかに名曲の調べを奏でる。

 練習は夜間などを利用している。歌詞を正しく伝えるための発声の注意など、当日の指揮を担当する馬場浩子さんの指示で、メンバーたちの表現力はどんどん増している。馬場さんは「コロナで我慢の時が続いた合唱も、やっと元の活動に戻りつつある。あんだぁれ70の、メンバーそれぞれの人生の深みまで伝わるような演奏を、ぜひ聞きに来てほしい」と話している。

 あんだぁれ70は2012年4月に発足。北勢地域の市町を中心に20歳代~80歳代の50人余が週1回集い、より良いハーモニーをめざして練習している。当日のピアノは星合智美さんと秀平雄二さんが担当する。

 演奏会は午後1時半開演。第74回四日市市民芸術文化祭の催しで、主催は四日市市と一般社団法人四日市市文化協会。「youよっかいち」も後援する。全自由席で一般1500円、高校生以下500円。問い合わせは木村さん(090-8860-9471)。