希望の星 夢はヤンキース入り 津﨑海維さん

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【自主練習に励む津﨑さん=四日市市日永東】

 水泳や空手、相撲など様々なスポーツを経験してきた津﨑海維さん(内部小学校6年)は少年野球チーム「津ボーイズ」の4番打者、3月に開かれた日本少年野球春季全国大会に出場し、ベスト4に貢献した。メジャーリーガーを目指し、練習に励んでいる。

 2歳のころから昼寝をせず元気を持てあました。3歳からスイミングに通い、ペダルの代わりに足で蹴って進むランバイクにも挑戦。年中からは空手も習い始めた。

 小学生になると、相撲経験のある人に勧められ相撲道場に通い始めた。同時に野球に興味を持ち、野球教室にも通った。相撲の練習時間がなかったものの、4年生の県大会で優勝、国技館で開かれた全国大会に出場した。

【相撲大会で優勝したときの津﨑さん】

 本格的に野球がしたいと、3年生で津ボーイズに入団。4年生で試合に出場するように。5年生の夏の全国大会の予選で、満塁で回ってきた打席で打てず、負け、チャンスを生かせなかった悔し涙を流した。昨年7月には右肘を傷め思うように練習ができなくなったが、右手を添えるようにバットを握り、プレーを続けた。

 身長158センチ、体重70キロの恵まれた体格、下半身の強さが武器のパワーヒッター。守備はセンターが主で4番を務める。走力を上げるのが課題で、練習のない日は、走り込みや階段ダッシュで鍛えている。憧れはヤクルトスワローズの村上宗隆選手だ。メジャーへの意欲を示し、努力家で全力プレーをする姿をリスペクトし、親しみも感じている。

 春季大会の県予選では、ランナー2、3塁で迎えた打席で三塁打を放ち、昨夏の無念を晴らした。全国大会は準決勝で敗れたが、タイブレーク4回の接戦で、何が起こるか分からないチームプレーの面白さを実感。「今年の夏に全国優勝、高校卒業したらプロ、5年後にメジャーに行き、ヤンキースでプレーしたい」と、夢に向け、成長を続けている。