「好きなことを好きなようにやって、元気でいられる」と語る四日市市在住の島崎守さん(74)は、キャリア45年のフリーカメラマン。被写体を求め四日市市内を巡っている。
1964年中学の写真部に所属し、東京五輪の聖火リレーを撮影。印刷会社に就職、広告のデザインの仕事を経て、77年に独立。フリーカメラマンになった。市の広報の仕事で、大四日市まつりや鳥出神社の鯨船行事などの写真を撮影し、仕事でなければ出会わなかった地域の伝統文化に触れることができたそうだ。
市内の印刷会社「水九印刷」から依頼を受け2015年からコンビナート夜景カレンダーを毎年発行し、四日市観光協会やじばさん、書店で10月から販売している。ワンパターンにならないよう、今年のカレンダーは無機質な工場に、光の輪を写し、幻想的に仕上げた。 夜景は時間帯や撮り方で表情が変わるため、午前3時ころ起床し、明け方の夜景を撮ることもある。コンビナートから月が昇る写真を撮るために、3日連続通うことも。作品に妥協は許さず、労力は惜しまないが「好きな時に寝て、好きな時に起きて、好きな写真を撮る気ままな生活で、ストレスを感じない」と話す。ウオーキングなどの体力づくりもしないが、この数年で新型コロナに感染し病院に行った程度で、健康に問題はないという。
市外や県外に魅力的なスポットがあるが、撮影は市内に限定している。「これからも四日市の魅力が伝わる写真を撮り続けたい」と語った。