子どもたちに楽しく防災知識を身に着けてもらおうと、一般社団法人四日市理容師会が3月25日、防災教材9種類約50点を四日市市に寄贈した。5月に開所する市の防災教育センターに置かれ、見学する子どもらが利用できるようになるという。同理容師会は能登半島地震の被災地への義援金10万円も寄贈、日本赤十字社を通して被災者に贈られる。
贈呈式が市役所であり、理容師会の会長川口明宏さん、副会長の安達直樹さんと水谷文彰さんが出席。川口さんが森智広市長に目録と義援金を手渡した。川口さんは、昨年10月に橋北中学校に防災部ができ、今年は防災教育センターがリニューアルオープンするため、「未来を担う子どもたちが楽しみながら防災の知識を学べるようにと考えました」と話した。
寄贈された防災教材は、トランプ、間違い探しなど、いろんな遊びの要素が入っており、楽しく学べるようになっている。「ぼうさいまちがいさがし きけんはっけん!」は、A1サイズの大きなシートに災害前と災害後の絵が描かれ、絵の中の間違いを探すことで、災害時に起こること、どう行動すべきかを学ぶ。「防災SDGsすごろく」は、クイズなどで防災とSDGsの知識を同時に学べる教材になっている。
同理容師会は、定期的に防災訓練を実施し、災害時には理容活動で協力する協定を市と結ぶなど、防災・災害支援に寄与することを活動の中に位置づけている。防災関係の寄贈も10年以上続いており、これまでにも非常用簡易トイレ、椅子型ストレッチャー、簡易組立ベッドなどを市に提供してきた。
贈呈式には市側から危機管理統括部長の中根敏夫さん、消防長の人見実男さん、健康福祉部長の太田義幸さんも出席した。