三重県の四日市市自治会連合会が3月13日、市の中心市街地再開発プロジェクトの早期実現を求め、森智広市長に要望書を提出した。近鉄四日市駅東の新図書館が入る新ビルや円形デッキ、バスタのほか、JR四日市駅前に設置する新大学、同駅から港地区への自由通路など、幾つかの核となる計画が進んでおり、自治会役員らは「にぎわいのある四日市にしてほしい」と注文していた。
森市長を訪ねたのは連合会(四自連)の山路和良会長と6人の副会長、森正美さん、高橋輝夫さん、橋本勝文さん、羽場誓司さん、出口文彦さん、寺井謙二さん。3月6日の理事会で決まった要望を山路会長が森市長に手渡した。
要望書は「県下に誇ることができる四日市市の象徴的なエリアとして、文化的で活気のある中心市街地であるとともに、高度な都市機能が集積した市民の誇りとなる『まちなか』が創られることを大いに期待している」として、できる限り早期に実現することを求めている。
その後の懇談では、連合会の役員から「(近鉄四日市駅東の新ビルは)何階建てになるの」との質問があり、森市長が「まだ近鉄が発表していないが、大きいビルになるとは聞いている」と答えた。さらに「県内一の高さになるか」の質問が出て、「その可能性もありますね」などと受ける場面もあった。
連合会役員からは「新ビルも『新図書館』ではイメージが硬いので、何かいいネーミングを考えてほしい」「港地区への自由通路に期待している。やはり、にぎわいのある港でないと」などの意見もあった。
四日市市自治会連合会は傘下に28の地区連合自治会があり、全体の単位自治会の数は729になるという。森市長は「頂いた要望は市民のお気持ちでもあると受け止め、しっかり仕事をやり遂げたい」と話していた。