新大学設置の今後の進め方などでやりとり、四日市市議会は常任委員会での審議が始まる

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【四日市市議会の審議は委員会の場へ=四日市市諏訪町】

 三重県の四日市市議会は3月1日、今議会に上程された予算案などに対する各常任委員会の審議が始まった。このうち総務常任委員会では、JR四日市駅前に設置をめざす新大学に関する質疑があり、三重大学の新拠点検討の行方を軸に、それに伴い、大学の建物に関する検討も始めるなどの説明があった。

 大学関係では、政策推進部から大学設置場所の想定範囲や、文科省の設置基準などが説明され、学生1人に10平方メートルが必要とされる計算では、1400人規模の学生が来ることが可能とした。新年度は基本計画策定のほか、新しいメンバーも含めた有識者会議の運営も予定しているとした。

 市側は、三重大が新拠点を検討するため市と連携協定を結んだことから、三重大がどういう教育拠点をもってきてくれるのか、枠組みを決めていくと学生数も決まってくるので、それに伴って大学の建物について決めていく必要があるとの考え方を説明した。

 委員からは「連携協定によって市民には三重大ありきの印象になったが、そういう理解でいいのか」との質問があった。市は「三重大が軸になると思う。どういう分野を三重大がやってくれるのか、そこに、別途協議を進めている大学などとの相乗効果などを考えていきたい。あと、市長も話していましたが、公立大のあり方についても検討していきたい」などと答弁した。グラウンドや大学図書館の場所や機能についても検討していくことになるとした。

 市側は、建物は、どの大学が来るか、学生が何人かでサイズが変わるとしたが、最大19000平方メートルの建物が必要かと思うなどと説明した。委員からはJR四日市駅の近くにはハローワーク、本町駐車場もあり、場合によってはこのあたりも含めた開発検討もしてほしいとの声があった。また、市側はJR四日市駅から四日市港地区側へ向かう自由通路について、大学計画と一体的に進めていく考え方を確認した。