「声を届ける意味あると思った」、橋北中学の3年生が四日市市議会の一般質問を傍聴

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【四日市市議会の一般質問を傍聴した橋北中学校の生徒たち=四日市市諏訪町】

 三重県四日市市の市立橋北中学校の3年生が2月29日、四日市市議会の一般質問を傍聴した。この日は、生徒たちの疑問や要望を採り入れた質問でのやりとりがあり、生徒たちは自分たちの意見が議会で取り上げられ、市の施策として検討されることを知る貴重な機会に立ち会うことができた。市議会での中学生の傍聴はこの10年ほどの間ではきわめて珍しいという。

 傍聴席には、欠席者を除く3年生24人が入り、市議と市側の一般質問のやりとりを聞いた。質問に取り上げられたのは①放課後や土日の中学生の学びの場を確保してほしい②タブレット端末の無償貸与を続けてほしい③中学校給食へ生徒の意見も聞いてほしい、などの要望。廣瀬琢也教育長が答弁に立ち、タブレット端末の無償貸与を続ける方針であることなどを丁寧に説明した。

 傍聴を終えた生徒に感想を聞いた。藤田愛結さんと近藤優妃さんは「やりとりの言葉が難しいところもあったけれど、どの答弁も市民の声を受けとめてお話されているように感じ、私たちが声を届ける意味はあるんだなと思えた」「資料を使って、今のことだけでなく、これまでの経緯も含めて説明しているのが分かりやすいと思った」「タブレット端末の無償貸与は継続を考えられていたようだが、私たちはそれを知らなかった。後輩たちにも続くことになるので、いいなと思いました」などと話していた。

 橋北中学校では昨年11月、市議会が若い世代と意見を交わそうと企画した「ワイ!ワイ!GIKAI」が開かれ、3年生26人と市議会教育民生常任委員会の9人の市議とが意見を交わす機会をもった。一般質問に取り上げられたテーマのほかにも、学校の規模のこと、トイレの洋式化など学校設備への要望、公共施設の予約をインターネットで便利に、など幅広い意見があった。教育民生常任委員会はこれらを持ち帰って協議し、市側に今後の施策につなげていくよう求めた。議会開会前に生徒と委員会メンバーは再会し、生徒たちはこうした動きもあったことを市議から教えてもらった。