三重県四日市市の森智広市長は2月20日の定例記者会見で、JR四日市駅前への大学設置について、国立大学法人三重大学が新拠点づくりの検討を始める連携協定を市と結んだことについて、あらためて議論の進展に期待を表明した。大学の設置主体などを具体的に決める基本計画づくりをする2024年度は、大学の建物をどうするかの議論も平行して進めるとした。
「三重大が新大学構想の設置主体に入るとの認識か」などとする記者側の質問に答えた。森市長は「中央通り再編を含め、市の構想はこれまでにも伝えてあり、三重大からも市の産業集積の魅力などは伺っているので、前向きな議論になるのではと認識している」と話した。
一方で、新大学構想では、複数の大学が共存する将来像も議論されており、市とのかかわりも深い四日市大学について、暁学園がどのように考えるか、聞くのを待っているという。ほかにも意見交換中の大学もあるといい、四日市市立を中心にした公立大学の形についても検討しているという。そのうえで、「ある程度、理工学部系の存在が確保できないと四日市市に新設する大学として意味がない」などと語り、全体のなかで考えていくとした。
3月末にできあがる新大学の基本構想を受け、4月からの2024年度中に基本計画にし、設置主体などを決めていくが、大学の建物をどうするかについてもしっかり議論していきたいと話した。