魔法のように手指の中から花が咲く、四日市で人気和菓子職人による教室

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【分かりやすく技術を教える岡本伸治さん=四日市市日永西3丁目】

 三重県四日市市の日永地区市民センターで2月8日、「和菓子教室」があり、参加者12人が練り切り(練り切りあん)で花の形の菓子づくりをした。講師は「有限会社夢菓子工房ことよ」の岡本伸治さん。世界中で和菓子の魅力を伝えている人気の職人でもあり、センターが参加者を募集したところ、定員を超える応募だったという。

 岡本さんは、数々の菓子コンテストで賞を獲得する一方、大学や専門学校、和菓子職人のための教室などで教えている。欧州やアジアなど世界で和菓子の魅力を伝えていて、岡本さんの店には外国から勉強に来る人も多い。最近では、四日市市の「ふるさと納税」をPRしてもらうアンバサダーにも選ばれた。

 岡本さんは、指先や手のひらを巧みに使って練り切りの形を整え、三角棒(押棒)で筋を付けるなどして、短時間で花びらを形づくっていく。そのほか、小さなハサミで花びらを表現するなど、参加者からは何度も歓声が沸いた。

岡本さんが見本としてつくった花の菓子
これらも岡本さんのお手本

 岡本さんが見本として作ったのは菊や桜など4種類。和菓子職人の試験にも出る難しい技術もあるが、岡本さんのていねいな説明を聞いて、参加者たちはそれぞれで挑戦し、花をつくった。岡本さんも会場を回って、参加者の目の前で指の使い方などを見せ、楽しみながら時間が過ぎた。できた作品は、お土産にして参加者が家へ持ち帰った。

花の形づくりに挑む参加者