味わいと歴史の魅力、今年最初の「四日市ツアー」は宮崎本店で日本酒と焼酎「キンミヤ」を楽しむ

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【日本酒の試飲のあと、焼酎「キンミヤ」のカクテルなどを味わう参加者たち=四日市市楠町】

 四日市の魅力を発掘し、地域の活性化につなげようという「四日市ツアー」が1月26日、三重県四日市市楠町の宮崎本店で開かれた。今年最初のツアーで、今回を含め2月24日まで計6回、市内各地で開く。日本酒「宮の雪」、焼酎「キンミヤ」で知られる宮崎本店では、歴史と先端技術を兼ね備えた酒蔵を見学し、日本酒を試飲、キンミヤを使ったカクテルづくりもし、参加者は満足そうなほろよいのひとときを過ごした。

 四日市商工会議所が、体験重視のプログラムツアーを開催している「大ナゴヤツアーズ」と協力し、共に企画を考えて続けている。2020年から開催し、宮崎本店は企画スタート時に登場する予定だったが、新型コロナ感染拡大で延期され、今回、待ちに待った登場になったという。

 電車などを使って現地集合した参加者は15人。半分は名古屋市から、あと半分は四日市市や鈴鹿市など三重県内からの参加という。多くは年配の男性だが、女性も2人参加した。

 参加者は宮崎本店取締役総務部長の美濃部浩一郎さんの案内で酒蔵などの製造施設を見学した。1846(弘化3)年創業で、明治元年の建物も残るという。製造現場では日本酒の作り方を聞き、酒米のこと、昔と今の酒づくりの違いなど、熱心な質問もあった。

歴史のある酒蔵など製造現場を見学する参加者だち

 見学のあとの日本酒の試飲では、宮崎本店から自慢の品も特別にテーブルに出された。最後は、焼酎「キンミヤ」をポン酢サワーにしたり、赤い唐辛子と大葉を入れた「金魚」と呼ぶカクテルをつくったりと、参加者は5、6種類の焼酎カクテルづくりと味を楽しんだ。何杯も作って飲んでいるうちに、顔がほんのりとあかくなった人も多かった。

日本酒の試飲を楽しむ参加者たち

 宮崎本店の話では、焼酎「キンミヤ」は同社の売り上げの主要な位置を占めているヒット商品で、地元より東京など関東で有名だという。「キンミヤ」をさまざまな味にして楽しむことも、関東ではよく知られているのだという。

焼酎「キンミヤ」のいろんな飲み方を体験する参加者

 「四日市ツアー」はこのあと、「ジブリパークのトトロもつくった凄腕左官職人が教えます!オリジナル土壁時計づくりツアー」(2月3日)▽「貸切列車で自由に撮影&車掌体験!小さくてレトロ可愛い『四日市あすなろう鉄道』ツアー」(2月10日)▽「『岩絵具』で梅を描く!筆先で書いた偶然性はあなたらしい味となるはじめての日本画ツアー」(2月17日)▽「日本酒好きを唸らせる旨い酒!四日市酒蔵3者のレア酒9種で乾杯『四日市蔵元晩餐会』ツアー」(2月18日)▽「町工場が生んだ蓄熱鍋で“お米がご馳走に”! best potでつくる手軽&絶品ランチツアー」(2月24日)と続く。詳しい内容や予約は「大ナゴヤツアーズ」の公式ホームページ(https://dai-nagoyatours.jp/)から。