規模縮小で実施もにぎわいみせる 四日市市で消防出初式 能登半島地震の活動記録も展示

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【力強い動きに注目が集まったはしご登り=四日市ドーム】

 四日市市消防出初式が1月14日、同市羽津甲の四日市ドームや周辺などを会場に開かれた。能登半島地震へ緊急消防援助隊として、四日市市消防本部からも隊員が派遣されていることなどを受け、内容を変更し規模が縮小されたが、幼稚園児の演技や消防音楽隊と高校生のコラボ企画、消防団によるはしご登りなどで会場は盛り上がった。 

 出初式では、冒頭で功労者の表彰に続き、四日市農芸高校ダンス部が消防音楽隊の演奏する「ジャンボリミッキー!」とYOASOBIの「アイドル」に合わせ、ダンスを披露。津田第一、第二、三滝幼稚園の園児による演技もあり、手拍子が沸き起こるなどしていた。1日消防長に落語家の林家菊丸さん、1日消防団長にお笑い芸人のオレンジ田中さんが任命され、四日市出身の2人とあって、地元の話題や高校などの話題で盛り上がるなど、トークショーもあった。

【消防音楽隊の演奏で軽快なダンスで会場を魅了した四日市農芸のダンス部】
【津田第一、第二、三滝幼稚園の園児による演技】

 会場には四日市市のマスコットキャラクター「こにゅうどうくん」や四日市市消防本部の「ラブ」などの着ぐるみも登場。記念撮影を楽しむ人などで、行列ができるなどしていた。

 また、1月1日に発生した能登半島地震の緊急消防援助隊として、一次派遣隊として、四日市市消防本部から7隊26人が派遣された。出初式は、予定より規模を縮小し、内容も変更されて実施。会場には、四日市隊の活動記録写真も展示され、来場者は被害の状況などを見て、災害への備えを改めて考えている様子だった。

【能登半島地震の緊急消防援助隊しての記録写真】

 最後は、消防団によるはしご登り演技では、高さ6メートルほどのはしごが設置されると来場者の注目を集め、乗り手の力強い動きを見入っていた。