昨年11月に四日市市文化会館で上演され、好評を博したミュージカル「回転木馬」。実際の舞台で使用したオブジェを中心に、衣装や舞台写真を展示する「造形美 ノベルティとオブジェ」が、同市海山道町の三浜文化会館ロビーで開かれる。会期は1月12日(金)から2月28日(水)まで。入場無料。
同ミュージカルの演出家で演劇の枠を超えて音楽、ダンスなど多分野で幅広く活躍している川口智子さん(40)の美術プランを、アメリカで活動後、2022年に独立した新進気鋭のデザイナー、野畑太陽さん(28)が造形した精巧なオブジェを間近に観覧できる。差し色に赤を使ったメリーゴーランドの白馬、デッキまで造りこまれた捕鯨船、劇中で様々な役割を果たした朱塗りの扉など、通常、客席からは見えない細部の装飾にこだわった緻密なデザインで「回転木馬」の世界観を表す造形美。公演を見た人はもちろん、そうでない人も楽しめそうだ。
担当者は「1800年代後半の米国という設定はありながらも、時代を感じさせない抽象的な演出で魅せた四日市版回転木馬。衣装も素材にこだわり和服に近い布で、かつ激しいダンスの動きにも対応できるストレッチ素材。舞台写真とともに楽しんで」と話している。
同会場では、同時に造形美の競演として萬古焼・瀬戸焼・常滑焼の創意工夫された焼き物のノベルティの展示も行われる。時間は午前9時から午後9時まで。火曜は休館。問い合わせは三浜文化会館TEL059・348・5380へ。