市民に寄り添い、希望や勇気を与える仕事を、森智広市長が新年の仕事始めの訓示

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【仕事始めの訓示を市役所のネットに配信した森智広市長=四日市市提供】

 三重県四日市市の森智広市長は1月4日、2024年の仕事始めにあたって、市役所の職員用ネットワークに訓示を配信した。昨年のB-1グランプリのような市民に笑顔をもたらす企画の大切さを述べ、令和4年度の決算で市営住宅の現年度分の収納率が100%になったことを紹介し、背景に利用者に寄り添った仕事があったとして、高い仕事への意識を求めた。訓示の概要は以下の通り。

 皆さん、新年あけましておめでとうございます。 まず、石川県を中心に甚大な被害を及ぼした能登半島地震で被災した皆様にお見舞い申し上げます。1月2日には市立四日市病院よりDMAT災害派遣医療チームが現地へ向かいました。東海地方でも南海トラフ地震の発生が危惧されています。今年も防災・減災対策を徹底するようお願いします。

 新型コロナウイルスのフェーズが変わり、制限のない年末年始を迎えることができました。昨年は東海北陸B-1グランプリin四日市も盛大に開催することができ、各部署においても様々な事業を新型コロナ前の状況で再開してもらいました。参加された市民の皆様の笑顔を見ると、こういった取り組みをしっかり進めていく意義は大きいと感じました。ここからは、本格的に新型コロナ前の状況を取り戻し、大きく成長し、大きく飛躍していくこととなります。中心市街地の再開発プロジェクトは、いよいよ工事も本格化していきます。各部署におきましても、市民の皆さんに希望や勇気を与える事業を積極的に展開していただきたいと思います。

 ここで、嬉しい話題を提供したいと思います。令和4年度の決算の話ですが、昨年度の決算において、市営住宅使用料の現年度分の収納率が100%を達成しました。現年度分の家賃は総額3億3000万を超える規模があり、この家賃が全て滞納なく収められたということは素晴らしいことだと思います。

 達成の背景には、現場の職員の入居者に寄り添った対応があります。収納業務に当たる中で、入居者の生活の背景をしっかり理解することが必要だと判断しました。そして、金銭管理に課題がある入居者には資金管理のアドバイスをし、滞納の兆候がある入居者には早期の相談対応をしました。ファイナンシャルプランナーの資格を取った職員もいます。

 入居者の中には必要な支援に結びついていない方もいましたので、市営住宅課の職員が福祉部局の間に立ち、支援をつなげる取り組みも進めました。その結果、入居者と現場職員との信頼関係が構築でき、入居者の納付意識が向上、 今回の達成に大きく寄与しました。

 こういった、職員が市民に寄り添う取り組みを、もっと市役所内で展開していかなければいけないと思います。市民に寄り添えているか、これからどうやって寄り添っていけばいいか、このタイミングで見つめ直していただきたいと思います。市民の皆様に寄り添い、そして希望や勇気を与えていける、そういった市役所にしていきたいと思います。

 四日市市は東海エリア、三重県を牽引していく大きな役割を担っています。この1年も、元気都市四日市を目指し、職員の皆さんと共に頑張っていきたいと思います。オール四日市市役所で取り組んでいきましょう。