PFAS(有機フッ素化合物の総称)による水の汚染を調べている市民団体「四日市公災害市民ネット」は12月7日、四日市市の森智広市長あてに公開質問状を提出した。汚染状況の独自調査などについて7項目の質問を列挙しており、12月15日までの回答を求めている。
同市民ネットは、11月に市内26地点を独自に調査した分析結果を発表、川や排水口など4地点で国の暫定目標値を大きく上回る数値が出たため、これらの経緯を踏まえ、さらなる調査が必要と迫っている。
公開質問状は、松岡武夫さん、森下裕二さん、萩森繁樹さんの3人の代表世話人の名によって提出されており、①特定の企業に対して、排水の水質を適切なレベルで維持・管理する浄化装置を設置するよう求める考えはあるか②汚染源の特定のため、市内の各河川の測定地点を大幅に増やして汚染状況を系統的に調査することへの見解③市全域の井戸(水道水とは別)、海域、下水処理場の排水の水質調査の実施への見解④水道水の取水井の調査を7月時点では必要ないと回答されたが、市民の命と健康を軽視すると考えないか。また、今よりも高い測定精度で、対象物質もPFOA、PFOSだけでなく、PFHxSなど拡大すべきと考えるが見解を⑤市民などを対象にした血中濃度の抽出調査をする考えはあるか⑥過去の泡消火剤の使用などを含め、PFASの管理強化に関する市長の見解を⑦PFAS問題への取り組みを進めるため、部局横断的な特別チームを編成することを提案するが見解を、などの内容になっている。