車を運転しない高齢者など、買い物に出るのが難しい人のお手伝いをと、10月23日、三重県四日市市の川島地区で活動しているボランティア組織「ちょボラ かわしま」の「お買い物ツアー」が開かれた。コロナ禍でツアーができない年が続いたが、久しぶりの開催になったという。
事前に参加者を募集し、この日は6人が参加。それぞれに友人や民生委員などの付き添いがあり、「ちょボラ かわしま」のメンバーも含め約15人が一緒にツアーに参加した。
三重交通の貸し切りバスで川島地区のバス停を回って参加者を乗せ、イオン四日市尾平店で約90分、JAみえきた四季菜尾平店で約30分の買い物の時間を設け、自由に店内で過ごしてもらう。野菜や日常使いの品、花など、それぞれが好きなものを買ってバスに戻ると、行きと逆の順路でバス停を回る。バス停から自宅までは、付き添いの人や「ちょボラ かわしま」のメンバーが手伝い、まとめ買いも安心してできるようになっている。
買い物ツアーに参加した高齢の女性たちは「とっても助かる。もっと、月に何回かやってくれるとうれしい」などと話していた。なお、参加できるのは①川島地区に住み②65歳以上の高齢者のみの世帯の方③自家用車などがなく普段の買い物に不便を感じている方、のすべてを満たす人という。
「ちょボラ かわしま」は「ちょっとしたボランティア」から来ており、川島地区まちづくり協議会に属したボランティア組織で、現在、約130人の会員がいるという。もともとは、「高齢者を1人にさせないために」と始まり、川島町にある事務所でカフェを開いたり、スポーツ、音楽などの企画を開いたりして、地区の人たちを誘っているという。