にぎやかさパワーアップ、四日市港地区のまちづくりを考える「BAURAミーティング」開催

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【テントの催事場が並ぶ納屋防災緑地の会場は午後も人がいっぱい=四日市市尾上町】

 四日市市の港地区のまちづくりを考えようと、「BAURAミーティング」が10月22日、同市尾上町の納屋防災緑地や高砂町の稲葉翁記念公園を含む旧港付近一帯で開かれた。昨年に続く2回目の開催だが、防災緑地での催事なども充実し、人出もぐっと増えた印象だ。

 四日市みなとまちづくり協議会(会長・小川謙四日市商工会議所会頭)が、四日市発祥の地でもある四日市港四日市地区とその周辺を活気にあふれた魅力的な港として再生しようとして、「みなとまちづくりプラン(基本構想)」を進めており、その一環としてのイベント開催だ。

 納屋防災緑地は、かつて運河だった広場で、この日は朝、地元漁協のハマグリやワタリガニの即売に長い列ができた。昨年、午前だけの販売で、あっという間に売り切れた「パンまつり」は、今年は販売タイムを朝、昼、午後の3回に増やし、午後でも買えるようにした。未来のエネルギーとして注目される水素を実験で体験する催しや、青空の下でのフィットネス体操などの新企画を含め、テントの催事場が並ぶ会場内を多くの人がそぞろ歩きしていた。

SUPを体験する人たち

 防災緑地をスタートし、港地区をクイズを解きながら歩く「四日市港楽習さんぽ」は昼時点で200人を超える参加があった。SUP(スタンドアップパドルボード)やカヌーの体験、港内巡視船の「ゆりかもめ」の体験乗船などは、参加者募集が初日で埋まる人気ぶりだったという。

「ゆりかもめ」の体験乗船も人気

 今年は納屋防災緑地と稲葉翁記念公園の2カ所に、四日市ジャズフェスティバルの新しい会場が設けられた。稲葉翁記念公園ではミュージシャンの後ろに海が広がり、開放感あふれる演奏の場になった。 

海が広がる稲葉翁記念公園の演奏会場

 「BAURA」は、1473年の文献に四日市港のことを「四日市庭浦(ばうら)」と記した地名が出ていたことから、「みなとまちづくりプラン」の将来像のコンセプト名として使っているという。