四日市港でテロの計画が進んでいるなどの想定で10月20日、四日市港第3埠頭14号岸壁と周辺海域で第21回四日市港テロ対策合同訓練が実施された。新型コロナの感染拡大や悪天候による中止が続いていたといい、この日の訓練は4年ぶり。船やヘリコプターも動員し、久しぶりに本物さながらの追跡などを見せた。
四日市港管理組合や四日市海上保安部、四日市南、北の各警察署、名古屋出入国在留管理局四日市港出張所、名古屋税関四日市税関支署、三重運輸支局、四日市市消防本部、伊勢三河湾水先区水先人会、東海倉庫協会三重部会など27団体・企業でつくる四日市港保安委員会が主催し、87人と車両8台、船艇9隻、ヘリコプター2機が参加・投入された。
訓練は①強固なフェンスで閉鎖した岸壁の内側へ侵入した不審者を、地上の警察官とヘリコプターからの監視カメラとで捜索し、逮捕②船から不審物が見つかり、それが爆発物と分かって通報③不審な人物を乗せた小型船が逃走、海保、警察、税関が連携して追跡、補足④外国船で爆発音がし、内部の負傷者を救出し、消火活動を実施、の4種類。関係機関のきびきびした行動で、いずれも課題を解決した。