今年8月に東京で開かれた「文部科学大臣杯小・中学校将棋団体戦決勝大会」に、同じ学校の3人でチームを組み出場し、全国4位になった四日市市在住の三原舜一朗君(津田学園小学校4年)。個人でも全国規模の大会で優勝したこともある実力の持ち主だ。
5歳のころ、近所の「顔なじみのおじいちゃん」に将棋を教えてもらった。まだ漢字が読めなかったが、「この駒を取ると〇点だよ」と教えてもらい、夢中に。子ども将棋教室に通うようになったが2年ほどで、大人も通う将棋道場にも通い始めた。週に3回ほど通い、大会にも出場。日曜日は7、8時間ほど将棋を指すことも。それでも「疲れた」ではなく「楽しかった」と言って帰宅する。谷川浩司 十七世名人の駒の持ち方など対局の所作にあこがれている。
個人では、「瀬戸将棋まつり こども将棋大会」の小学3、4年生の部で二連覇。昨年関東や関西からも出場する「名古屋城子ども王位戦」の小学3年生の部で優勝し、藤井聡太名人・竜王(21)から表彰された。偉大な存在を前に、緊張したそうだ。
今年5月文科大臣杯団体戦の県予選で優勝し、7月に西日本大会に出場。昨年も県予選を通過し、西日本大会で敗れたチームに、今年は三原君ら津田学園小学校チーム3人それぞれが勝利し、決勝(全国大会)進出を決めた。三重県がこの団体で決勝に進むのは初の快挙だという。決勝で三原君は一勝一敗で、奮闘、「友達と作戦を考えたり、特訓するのが楽しい。個人で優勝するよりうれしかった」と話した。
勝負好きなのは、野球にも影響し、プロ野球を見るのが好きで、チームには所属していないが休日には父とキャッチボールも楽しみ、ヘアスタイルも高校球児風にしている。「将来はプロ野球選手か、プロ棋士になりたい」と瞳を輝かせている。