「交通事故のない安全・安心な四日市!」をスローガンに、秋の全国交通安全運動(9月21日~30日)に関連し、四日市南警察署(藤井淳夫署長)は9月21日、四日市北・西警察署と関係機関と団結して、出発式を四日市中央緑地(四日市市日永東)の市民広場で開いた。【参加者に見送られながら出発するパトカー=四日市市日永東】
出発式には署員や地域の関係団体、四日市市シルバー人材センターの関係者、たいすい保育園の園児らが参加。はじめに四日市市交通安全協議会の会長を務める同市の森智広市長があいさつ。今年に入り、四日市市内では9件の死亡事故が発生し、9月20日時点で、昨年同時期と比べ、7件増えているという。森市長は「四日市がひとつになって取り組んでいきましょう」と参加者らに呼び掛けた。また、四日市北警察署の景井憲一署長は三重県内の交通事故による死亡者数が、今年は9月20日時点で44人と、昨年の同時期と比べ、6人多いことから、「極めて厳しい状況にある」と説明。「交通事故が減少に転じるよう、取り締まりや啓発に取り組んでいく」とあいさつした。
会場では、三重県警察音楽隊が演奏を披露。「マツケンサンバⅡ」の演奏中には、参加者や中央緑地に集まった人から手拍子が起こるなど、出発式を盛り上げた。たいすい保育園の5歳児クラスの園児らは森市長と四日市西警察署の西脇秀樹署長を前に、「道路では遊びません」などと「交通安全宣言」をした。また、園児と高齢者が交通安全のメッセージカードの交換をした。
最後は、パトカーや白バイ、広報車などがパトロールや広報のため、参加者が見守る中、四日市中央緑地を出発した。発表によると、四日市市内では今年に入って、昨日までの交通事故件数は7154件で、昨年の同時期と比べ、266件増加しているという。