鯨船まつりに向けて竹組みの親子クジラづくり、四日市市楠町の神社で

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 三重県四日市市楠町の「南御見束神社」で9月17日、鯨船まつりに欠かせない親子クジラづくりがあった。今年は10月7、8日に開催される同町の「南楠 鯨船まつり」で、金色に飾られた鯨船の前を泳ぐ。毎年の祭りで転げまわったりして壊れるため、クジラはいつも、祭りに備えて新調しているという。【竹を組んでクジラをつくる町の人たち。リボンをつけた女の子用も=四日市市楠町南五味塚】

 南楠鯨船保存会のベテランや若者たち約60人が神社の境内に集まり、親クジラ2頭と子クジラ5頭をつくった。全部で3日間を必要とする作業だという。竹と縄で丸っこい骨格をつくり、竹組みで人が中に入れるクジラの体形をつくっていく。黒い漁網や布をかぶせ、顔には植物を使った髭も。今年は中学生に加えて小学生も4年生以上の女の子は参加できることになったため、リボンをつけたクジラは2頭になる予定だ。(クジラの骨組みをつくる)

 

 材料の竹は市内で調達して集め、漁網は新品だけでなく、漁網会社にある古いものをもらって色を塗って使うこともあるといい、人脈や知恵を使って作り上げている。祭りの当日は演じる側だけでも約200人が参加する予定で、神社前の町の中を鯨船が進み、親子クジラを境内に追い込んでいく姿が勇壮に繰り広げられる。(竹を使ってクジラの体形をつくっていく)