三重県四日市市の特産品「かぶせ茶」の魅力を知ってもらう「かぶせ茶の入れ方&料理体験講座」が8月24日、同市水沢町の市茶業振興センターで開かれた。4組8人の親子が参加。急須を使い、熱湯をさまして茶の甘さを引き出す本格的な手順を学ぶと、参加した小学生から、思わず「おいしい」の声が出た。【かぶせ茶プリンづくりをする参加者たち=四日市市水沢町】
市主催で、茶の生産に携わる若手女性が2013年に発足した「四日市茶農家女子会」の池田汐里さん、古市久美さんが講師を務めた。会は現在、市内の13人で活動しており、茶葉を使うなど独創的な「四日市かぶせ茶レシピ」を作成した団体のひとつでもある。
この日は、まず、「かぶせ茶プリン」づくり。かぶせ茶を牛乳、砂糖、生クリームなどと弱火で温め、茶の緑が染み出したところをこしてカップに入れて冷蔵庫へ。食べる時にはあんこなどのトッピングをのせて楽しむという。
冷蔵庫でプリンを冷やしている時間を利用して、かぶせ茶の入れ方講座。講師は、三重県が全国の茶の生産が多い県の3位になっていることなどを紹介。茶畑にかぶせて日光をさえぎる「寒冷紗」と呼ばれる黒いシートを見せ、かぶせ茶がどうやってできるかを解説した。
急須を使った茶の入れ方では、お湯をさますのがポイントで、熱いままだと渋味が強くなってしまう。ゆっくりと時間をかけて飲むかぶせ茶は、子どもたちにもおいしかったようだ。最後に、茶葉を使った「ペペロン茶ーノ」をつくると、ちょうどお昼時になって、プリンのデザート付きランチが出来上がり。(急須で茶を入れる参加者と、きれいな緑のかぶせ茶)