「四日市市新図書館ワークショップ」が8月10日、同市久保田1丁目の現図書館であった。ワークショップとしては2回目の開催で、今回は高校生のみに参加してもらい、若い世代が望む図書館の設備や部屋割りなどの意見を聞いた。【図書館への意見をワークショップでまとめていく高校生たち=四日市市立図書館】
市内在住と、市内に通学している高校生、計14人が4グループに分かれ、事務局から提示されたA案、B案の新図書館のフロア構成図(仮)を見ながら、どんな施設が利用しやすいかなどを話し合った。ちなみにA案には吹き抜けがあり、若者向けのコーナーづくりはしない。B案では吹き抜けはないが、「ティーンズコーナー」を5階に配置した。
吹き抜け構造は開放感もあってか、生徒にはまずまずの人気だった。しかし、一方で個人学習室に対する要望も強かった。この日の生徒たちは、多くが、室内音楽なども遮断した静かな個人学習室を求めていた。
Wifiやパソコンなど、学習の時に調べるためのツールは要望が大きい。飲食ができるスペースの希望も大きかった。英語の本や話題の本などが手にとりやすい本棚を置き、「本と出会える環境をつくってほしい」との意見もあった。
図書館は今後も若い世代の意見を吸収する企画を考えていくという。